2013年04月24日

スズキ「オーセンティックス」は足回りスカスカなのか?

  スズキが上海モーターショーで発表した新型Cセグセダン「オーセンティックス」は艶やかなデザインが大きな話題になっている。従来のスズキ車からは想像もつかないほどに「洗練」されていて(スズキの4ドアクーペです!)、メーカーのエースデザイナー(スイスポ担当者)が直接担当したのだとか。そもそもいつからスズキはこういう方向性に「目覚めて」いたのだろうか? 最初からやる気があるなら日本向けにさっさと作ったらいいと思うのだが・・・。スズキというメーカーは、マツダやスバルのような「頑固」な面があって、いるいろな「武勇伝」ももっている「武闘派」として知られる。なにより鈴木修会長による「ワンマン経営」で決断力が日本の他のメーカーと比べて段違いに早い。「辣腕」の鈴木会長は、いまや自動車業界には少なくなった日本人のカリスマ実業家でまさに現役の「本田宗一郎」と言える。

  ちょっと話がそれたが、従来のスズキはマツダやスバルとは違って、より「与し易い」市場を狙って独自の戦略で成長を続けている。簡単にいうと「インド」や「東欧」に根を張った「小型車製造」に特化したメーカーだといえる。進出当時のインドの「タタ」やルーマニアの「ダチア」はトヨタや日産と比べたら相当に戦い易い相手だったと思う。同時に有力な「日系バイクメーカー」としてもこれらの地域で大きな利益を挙げていて、「シナジー効果」の高い戦略を取ってきた。そんなスズキが突然に、いまや世界一華やかな中国のモーターショーで一番目立つコンセプトモデルを出してきて、アウディやBMWに「宣戦布告」をしてくるなんて誰が予想しただろうか?

  この「オーセンティックス」はどういう戦略の元に作られたのだろうか? 真っ先に思い浮かんだのが、日産「シルフィ」のコンセプトをパクったもので、シルフィと同じく中国市場に殴り込みを掛ける戦略だ。去年日本にも投入された「シルフィ」は主に中国市場を目指して作られたモデルだと言われている。Cセグにもかかわらず大きめの車体(スカイラインと同等)を乗せ、内装も日産の高級車に準じた仕上げになっていて、非常に満足度は高い。しかし足回りだけが「ブルーバードシルフィ」そのままのトーションビームを使っていて、200万円をかなり超えるくらいの価格のクルマにしては「案外」な気もする。実はこの手法は中国に進出しているPSAなどが盛んに行っているもので、たとえばプジョー407の後継車は日本・欧州では「508」となっているが、中国では新たに「408」というモデルが現地生産されている。この「408」は車体の大きさだけは「407」譲りのサイズになっているが、足回りは大幅にコストダウンが行われDWB&マルチリンクが使われていた407に対し、408はストラット&トーションビームに変更されている(シトロエンと共通の車台か?)。

  ちょっと長くなったが、「オーセンティックス」はこの中国で流行のミドルサイズセダン市場に参入する為のクルマと考えるのが妥当に思う。おそらくライバル車の「シルフィ」と同じ足回り(スイフトなどと共用できる)を使ってくる気がする。ただ中国に強力な販路を持たないスズキが専用の新型車を用意して「切り込んで」いくとは考えにくい。実際に「キザシ」というセダンを作って北米市場に参入を図ったが、仇敵のGMに行く手を遮られて現在では北米からの完全撤退に追い込まれつつある。鈴木会長は同じ失敗を繰り返すような経営者にはとても見えない。よってリスクが高い中国のみの投入ではなくて、欧州や日本でも同時に販売するつもりなのではないかと思う。このデザインだけがやたらと立派で、中身が物足りない「中国向けセダン」で日本市場のクラウンやアテンザを撃墜することができるのだろうか? 「シルフィ」が売れてないことで、日本のクルマファンのレベルの高さは相当なものだと証明されたが、果たしてこのカッコいいスズキの「オーセンティックス」が発売されたら、日本のユーザーは飛び付くのだろうか? 


↓GMやメルセデスに喧嘩を売った「男」です。世界第10位の自動車メーカーを切り盛りする「辣腕」とこの「表情」のギャップが人を動かすのでしょうか?



  
posted by のっち at 03:17| Comment(0) | スズキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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