2013年05月17日

カムリHV 「セダン復権のきっかけを作った功績」

  日本でのセダン人気が回復の兆しを見せていて、セダン愛好者としては今後もっともっとモデルが充実してくるのを期待してしまいます。ただ現実にセダンにはまだまだ課題が山積みで、相対的には「最高に快適なクルマ」なのかもしれませんが、いざ所有するといろいろなことと向き合わなければなりません。近年ではスタイリングと居住性と北米市場重視の傾向から車体が大型になってきていて、当然ながら「重量増」からくる燃費や制動性の問題にどんなクルマ(セダン)でも直面します。

  セダンの立場を危うくさせているのは、低燃費を売りにする「エコカー」だとする意見が多いですが、実際はセダン自体のポテンシャルに大きな問題があるような気がします。現在もなお売れ続けている人気のセダンは日本車でもMBやBMWといった輸入車でも、4気筒エンジン搭載モデルでも車重が1400kgを超えるものが多いです。この状況に対し安全基準などを理由に、メーカー側はこの「車重」の正当性を主張します。ユーザー側も「安全上の問題」ならと納得してしまいます。

  しかしよくよく考えてみると、去年20周年を迎えた「ランエボ」の歴代モデルは300ps近い出力のユニットを搭載しても、1300kg台の車重に抑えていました。ランエボは三菱ワークスチームが、ラリーで勝ちたいために作られた、規格外の市販モデルのセダンですが、価格自体は今のセダンと比べると同水準以下に抑えられていて「1ps=1万円」ほどです。20年前にこれだけのスペックのセダンが作られているにも関わらず、その後の20年でセダンは何ら進化していないのではないか?という気がしてきます。確かに初代(エボ1〜3)は5ナンバー車で今のセダンより小型ではありますが、二代目以降(エボ4〜)は大型化していて3ナンバーサイズになっていて、それでも車重自体は1300kg台です。

  BMW3シリーズがE90以降に直4ターボになって1450kg程度まで車重を絞ってきて、より「軽快」になったなどと評価される向きもありますが、アイバッハを足回りに組んでいる20年前のランエボと比べて全てに於いて「劣った」クルマだと言わざるを得ません。もちろん現行のアコード・アテンザ・マークX・スカイライン・レガシィのいずれもが、ランエボに勝てていません。ランエボはスポーツカーなので別格なのは解るのですが、20年前のクルマにまったく歯が立たない「外面だけはいい」現行のセダンが価格だけどんどん上がっていく現状は理解し難いものがあります。

  前置きが長くなりましたが、そんなセダンの現状を密かに突き動かしていたのが、2011年に発売された「カムリHV」だったと思います。セダンのセールスがどん底を迎えた時期に発売され、今から考えると的確にセダンの現状を捉え、トヨタの2.5Lガソリンエンジン搭載のセダンの問題点を「改善」し、久しぶりにセダンに技術的な前進が見られたモデルだったと思います。今でこそクラウンとISの影に隠れてしまいましたが、クラウンロイヤルHVよりも130kg軽いので(センターデフだけで130kgもするのか!)、走行性能を重視するなら断然にカムリHVじゃないかという気がします。


 

posted by のっち at 04:20| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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