2013年05月30日

レクサスの売上が低迷で3ナンバー車の日本車シェアの下落が止まらない・・・

  なかなかの戦略的価格をぶら下げて、並みいるコンパクトカーを押しのけて、ランキングを駆け上がってきたインプレッサの勢いが無くなってきた。その後を受けて初動で2万5千台を記録したクラウンが「支えて」はいますが、輸入車のシェアの伸びがなかなか止まりません。アテンザ・レクサスIS・スカイラインと注目モデルのFMCが続くので、日本車の反攻が今年から見られるだろうと楽観していましたが、欧州ブランドが揃って量販価格帯を押し下げて、日本車の主力モデルよりも安く設定されているので、簡単にはいかない様子です・・・。

  4月の3ナンバー登録車がおよそ9万台で、その内で輸入車が約1万3千台です。国産車約7万7千台の内、トヨタとレクサス合わせてほぼ5万台です。2番手はなんと躍進中のスバルで約9千台、3番手の日産もほぼ同数。4番手マツダが約5千台、急降下のホンダと「アウトランダー」で息を吹き返した三菱が1000台ちょっとくらいです。唯一の国産プレミアムブランドのレクサスが約3000台というのはちょっと残念な結果です(200万円台のモデルがないことを考えると健闘か?)。

  北米では3ナンバー相当のクルマをバンバン売っている(軽く月10万台越え)「ホンダ」が、日本では1000台程度というのもいくらなんでも低すぎるように思います。とうとうスバルに抜かれた「日産」にも言えることですが、あまりに「お粗末」なクルマを発売してきたツケが回って来ている気がします。ホンダの「3ナンバー」で一番新しいクルマが「CR-Z」で日産は「シルフィ」です。どちらも「誰でも買える」価格なのに、まったく話題になっていないという「屈辱」の状況にあります。ハッキリ言って「失敗作」と断じてもいいと思います。どちらも北米投入モデルをそのまま日本でも売ってるクルマですが、北米版のシルフィに当たる「セントラ」はヒュンダイ「エラントラ」にダブルスコアで負けている「安いだけ」のクルマになっている(このクラスは韓国車が優勢)。「CR-Z」も北米ではフェアレディZに負けている(日本では勝っているが)始末です・・・。結局どちらも北米では不人気車といえます。

  日本車が日本人の「所有欲」を刺激して、その結果売れるようになるか?もしくはまったく「琴線」に触れないまま失敗に終わるか? それはその時の「ブームに」も左右されるのでしょうが、結局は「北米市場」でそれなりに実績を残しているようなクルマでないと、日本でも「話にならない」という気がします。ドイツ車が日本人の「引退世代」を相手に「低価格」なモデルで成功しているのを、そのまま真似た結果が、まさに「CR-Z」と「シルフィ」だったりします。しかしやはり「団塊世代」にとっては日本車とドイツ車には超えられない壁があるようなので、結局こんな「無様」な結果にしかならないのだと思います。

  日本メーカーはもっと「現役世代」に目を向けてクルマを作るべきではないでしょうか? インプレッサ・カムリHV・ヴェルファイアといったクルマは現役世代と真剣に向き合って成功を収めている「お手本」と言えます。これにCX-5・フォレスター・アテンザさらにレクサスISがこれに続いていくと予想されます。いずれのモデルにしても「現役世代」の関心を惹き付ける魅力を持ったクルマなんだと思います。かつてはbBやキューブが流行った時代もありましたが、それは低価格とブームに載ったものでしかありません。「現役世代」に向けた「3ナンバー」車を真剣に作っていかなければ、輸入車の「3ナンバー」シェアは現在の15%からどんどん上がっていく一方でしょう。

  マツダやスバルの現在の好調さは、「現役世代」の要求に最も真面目に応えているからだと思います。「納得いく価格」で「納得のスペックのクルマ」を売るという基本に忠実なこの2メーカーはエコカー補助金が無くなっているはずなのに、昨年実績を上回る売上を誇っています。あくまで私の想像であって、根拠となるデータはないのですが、日本の若者は日産「ノート」やトヨタ「アクア」ではなく、「インプレッサ」や「アテンザ」を選んでいると思います。補助金をインセンティブにして購入時期を前後させる人は「年寄り」ばかりだと思います。クルマを持っていなかった若者がクルマを買う理由なんて「インスピレーション」がほとんどではないでしょうか(だから思い立ったらいつでも買う)? そういう若者に支持されるブランドならば補助金などなくても売上を伸ばすことも可能なはずです。

  日本メーカーはもっと日本の若者の「審美眼」を信じるべきです。しっかりとした見識のある若者なら、絶対と言っていいほどに「4気筒のドイツ車」なんかには興味はないです(4気筒のMBやBMWなんかセンスないヤツしか買いませんし、そんなクルマに「ステータス」を感じるのはバカ女だけです!!!)。一方で日本メーカーが世界に向けて自信を持って売りに出す「極上車」なら、必ず日本でも若者達に受け入れられるはずです。スバルやマツダ以上にそういうクルマを無理なく作れるブランドが「レクサス」ではないかと思っています。それでもライバルのメルセデスはアニメでプロモーションするほどに、若者世代に媚び始めていますが、「レクサス」はまだまだ日本の若者相手に商売する気がさらさらないみたいですが・・・。

↓「新型レクサスISのすべて」は6月6日に発売だそうです。これ本当に売れるのか?ちょっと心配だ・・・


  

    

posted by のっち at 05:47| Comment(2) | 全メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
CARDRIVEGOGOさん、こんにちわ。

「日本メーカーはもっと『現役世代』に目を向けてクルマを作るべきではないでしょうか?」という意見、まったく同感です。良いクルマが売れない問題は、かなり根深い問題だと思います。複合的で根本的な原因があるような気がします。、

かつて、クルマはその人の生活水準をあらわすステイタスのような一面がありました。そして、セダン中心のクルマ社会には、明確なヒエラルキー(階層性)がありました。例えば、トヨタ車でいうと、平社員でカローラ、係長でコロナ、課長でマークU、部長でクラウン、社長はマジェスタなど、職種に応じて明確なあるいは暗黙の了承があったように思えます。しかし、これは日本の会社の多くが、年功序列、終身雇用制などのいわゆる日本式雇用制度を採用していた、極めて安定的な産業時代の一つの現象だったと思います。

いわゆる大型で性能の良い車に乗ることが、ある種の羨望のまなざしで見られた時代であったといえます。しかし、こうした社会のヒエラルキーを象徴するという車の性格も、価値観の多様化やミニバン、SUVの出現、環境問題、実力主義の採用によるいわゆる日本式雇用制度の崩壊、非正規社員や臨時社員・派遣社員の増加などで大きく変わりました。車がステイタスを表すといった面が後退し、車の実用面・道具面が強くなり、車のいわゆる「シロモノ家電化」(それなりのデザインの商品を壊れるまで使う。実用性を重視した商品と化すこと)が大きく進行したように思います。当然のこととして、車がヒエラルキーを表わさなくなりました。

車の買い換えが、かつては4年ないし5年(丁度2回目の車検時期とモデルチェンジの次期がほぼ一致していた)に行われていたのが、7年ないし9年、あるいはそれ以上に大きく伸びました。今からおよそ21年前、車の国内生産が1300万台に達した時期とは大きく変化しました(当時−1992年−日本は、アメリカを抜いで世界1の車の生産国となり、内44パーセントを海外に輸出していた;初代ユーノス・ロードスターやマツダファミリア7代目[3代目FFファミリア]生産の時期にあたる−所有する当時のNHKテレビ・ビデオより)。

雑誌『ベストカー』2013「6・26号:110頁」より、2013年4月の新車販売台数一覧を見てみます(単位は台。トヨタ、レクサス、日産、ホンダ、マツダ、スバル以外は省略しました。トヨタにかぎり、販売台数22位までとしました)。

トヨタ
@アクア 1万7182  Aブリウス 1万  Bブリウスα 7600  Cヴィッツ 6904
Dクラウンアスリート 4200  Eスペイド 3542  Fパッソ 3262  Gクラウンロイヤル 3200  Hカローラフィルダー 3000  Iヴェルファィア 3000
Jヴォクシー 2544  Kアルファード 2300  Mカローラアクシオ 2300  Nポルテ 2298  Oノア 2158 Pラクティス 1858 Qエスティマ 1500 Rシェンタ  1537  SマークX 1200 21プレミオ 1181 22カムリ 1004
                (千台未満は省略:ただし「トヨタ86」は882)

レクサス
@HS250h 684  ACT250h 545 BLS460h 496 CLS460 438
DRX450h 398  EGX450h 274  FRX270 156 GGX350 146
HGX250 138   IGX350 58    JIS250 26  KIS350 6
MIS F  6  NIS250C 1

日産
@ノート 9415 Aセレナ 513  Bマーチ 1720 Cキューブ 1549 DX−トレイル 1415 ENV350キャラバン 1334  Fジューク 1299  GNV200バネット 1180   Hエルグランド 712 Iリーフ  665 Jシルフィ 664  Kラティオ   538  Mラフェスタハイウェイスター 465  Nデュアリス 173 Oスカイライン 154
Pフーガ 141 Qフーガハイブリッド  87  Rシーマ 59 SフェアレディZ 54
21GT−R 51

ホンダ
@フィット 4698  Aステップワゴン 3098  Bフイットハイブリッド  2407
Cフリードハイブリッド  1590 Dフイットシャトルハイブリッド 1528 Eフリード  1518
Fフリードスパイク  546  Gフイットシャトル 534 Hフリードスパイクハイブリッド 529 ICR−V  466  Jインサイト 364  Kオデッセイ 279  MCR−Z  245
Nストリーム 176 Oアコードツァラー  70 Pエリシオンプレステージ 65 Qアコード 52

マツダ
@デミオ 2792  ACX−5 2108  Bプレマシー 1092  Cアテンザ  835
Dアテンザワゴン 772 Eアクセラスポーツ 445  Fべリーサ 256  Gアクセラ 174
Hビアンテ 116  IMPV 96 Jマツダスピードアクセラ  23  KRX−8 8

スバル
@フォレスター 3377 Aインプレッサスポーツ  1893 BXV 1425 CレガシィTワゴン 878 DインプレッサG4 732 EレガシィB4 382 Fエクシーガ  362
GBRZ 250  HWRXSTI(4ドア)  179   Iトレジア  164  Jレガシィアウトバック  155  KWRXSTI(5ドア)  62


トヨタをみると、新型クラウンが計7400台、マークXが1200台、カムリが1004台の販売状況です。レクサスをみると、ISがモデルチェンジ直前という事情があるとはいえ、一番高価なHS600hが684台と、一番売れているのは意外でした。

 日産をみると、スカイラインが154台しか売れておらず、完全に軸足がアメリカなど海外に置かれている車だとわかります(海外優先のワールドカーとして開発されている。日産はインフィニテイの開発本部を日本から香港に移した)。

 ホンダをみると、フイット、シビック、アコード、CR−Vの世界四大戦略車(オートカー6月号参照)がフイット以外は日本で全く売れていないことがわかります。モデルチェンジ前とはいえ、アコード52台はひどすぎます。
 余談ですが、先日ホンダの販売店へ行き、新型アコードの資料を見せてもらうと、時期アコード(確か今年の6月21日発売予定)は、すべてHV車となり、一番安い車で368万円(正確な値段は忘れたが、とにかく360万円以上)で、タコメーターなし、後席スモーク(プライベート)ガラスなしです。ホイールベースは2775oで、最小回転半径は5.7bです。アテンザより、ホイールベースは55o短くそのくせ最小回転半径は10p大きくなっています。月刊販売目標は、1500台です。授業員は販売目標達成は難しいだろーな、と頭を抱えていました。、

マツダをみると、アテンザが計1607台、アクセラが計642台となり、アクセラの販売台数がすくなすぎる気がします。

スバルをみると、インプレッサが計2625台、レガシィが計1415台となっています。インプレッサの健闘が光ります。

ブランド・販売力のあるトヨタのマークXでさえ、1200台(数字はメーカー公表値)であることを思うと、今の日本ではセダンが1000台売れれば、良しとする状況である事が理解されます。

 改めて、日本車の4月の販売状況を、会社別に上から整理してみると、愕然とします。各社、本当に世界販売で会社の屋台骨を支えているのだ、という事を実感します。


人は、幼少期−青年期−壮年期−高齢期とその一生(人生)を送ります。今の日本の社会(車の生産状況)は、生産台数の多くがあまりにもミニバンなどの実用車に偏り過ぎで、上記の「人の一生」に例えると、間違いなく高齢期に入っていると思います。養老の滝の伝説「若返りの水」でも飲まないと、この先の日本の車社会は暗澹たる状況に陥ってしまいそうな気がします。

 この状況に風穴をあけ新風を吹き込むため、立ち位置のしっかりしてきた「マツダ」「スバル」はもちろんのこと、「トヨタ」「日産」「ホンダ」など日本各社の変革(頑張り)を期待するものです。すでに、「日産」「ホンダ」は、意識(会社の方針)や実態が文字通りのグローバルカーとなっていると思います。特に、トヨタは国内生産300万台を堅持すると言っているので、経営方針や車作りの哲学をより良いものにして、日本の車作りのリーダーとなってほしく思います。
Posted by K,T at 2013年06月04日 00:37
K.Tさんこんにちは
コメントに貴重なお時間頂きましてありがとうございます。

マツダの販売が思うように伸びないですね。CX-5のヒットがスバルに火をつけたようで、フォレスターがそれを上回る勢いで売れてますね。

アテンザは輸出分との兼ね合いで国内出荷にばらつきがあるみたいですね。それでも東京西部では俄に新型アテンザが増えていてとても目につくようになりました。それはそれであまり歓迎できない状況な気がします。

アクセラはモデル末期なので、ラインを調整とかしてるのでしょうか? あと2〜3ヶ月もしたら新型のラインオフですね。年末にはロードスターのFMCの発表があるようで、楽しみがつづきます。「鼓動」デザインが4車種揃えば、3ナンバー販売で日産やスバルを追い越して、国内2位まで躍進するかもしれません。

一方でトヨタは本気で国内全車をHV専用にしそうな不気味さがありますね。マークXの時期モデルは、カムリと統合の動きがあって、中長期的にはより選択肢が減ってしまうようです。

あとはあの社長のリーダーシップに期待したいですね。スバルやマツダのOEMでも活用して、カッコイイ車を作ってくれれば良いのですが・・・。
Posted by CARDRIVEGOGO(のっち) at 2013年06月06日 03:16
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