2013年06月20日

インプレッサWRXは日本車の「異端児」として新しい時代を切り開けるか? 4気筒ターボ・・・

  本来は日本の「お家芸」と言うべきダウンサイジング・ターボがいつからか欧州車の「代名詞」になってしまった。自動車用のターボ技術を世界に発信してきたのは、紛れも無く日本の重機・造船メーカーの「三菱重工」と「IHI」だ。やや極論だがドイツの部品メーカーの製品で優れているものなんて、「バネ」くらいのものだ・・・。日本人がドイツ製と信じて乗っているクルマは「ステアリング」も「エアバッグ」も「AT」もほとんどが日本メーカーのものを使用しているし、組み立てもタイや南アフリカで行われている(ドイツの要素なんてほとんどない・・・)。

  そんなことを百も承知の上で、モータージャーナリストはターボの導入に躊躇する日本メーカーの後進性を、「鬼のクビを取った」かのようにしばしば書き立てている。「ダウンサイジングターボ」は絶対的に正しい正義で、ハイブリッドよりも優れた技術だと臆面もなく書くジャーナリストは腐るほどいる。そのほとんどがトヨタやレクサスのクルマ(たまにホンダも)を集中的に攻撃する。しかしそれらのモータージャーナリスト達が崇める、本場の欧州のメディアは早くもダウンサイジングターボに対して懐疑的な論調が多い。「後進的」なのはトヨタではなく、そんな事情もよくわからないまま、バカの一つ覚えのように「ダウンサイジングターボ」とほざくジャーナリスト達の方ではないか?

  日本で販売されるドイツ車には確かにターボ車が多いが、これにはメーカーとインポーターによる独自の事情があるようだ。欧州ではガソリンターボではなくディーゼルが販売の中心になっているのだが、日本の排出基準を満たすディーゼルエンジンがないVWなどは、仕方なしにガソリンターボを販売している。欧州のメディアやユーザーの間ではそんなことはもはや常識で、欧州でも「ディーゼル」「HV」「ガソリンターボ」のいずれの方式に未来があるかはとっくに判断が終わっている。答えはトヨタと同じで「ディーゼル」と「HV」だ(トヨタはBMWからディーゼルを調達した)。トヨタが日産ノートに対抗したダウンサイジングスパチャーを開発中という話もあるが、もし本気なら傘下のスバルや友好関係にあるBMWからとっくに供給を受けているだろう。

  冒頭にも述べたが、ターボ技術においては日本の部品メーカーが世界を支えているといえる。しかしその日本発祥のターボ技術は、そもそも現在の欧州行われている「使用法」を想定したものではなかった。欧州での使用法とは、本来使っていたエンジンの気筒数を減らしてコストダウンを図り、それに伴うパワー不足(トルク不足)を補うためにターボを使っている。これは日本のメーカーからしてみたら、「本末転倒」な使い方でしかない。それは軽自動車のパワー不足をターボで補っているのと同じだ。いやそれよりもっと現実は酷い。欧州車はその車重ゆえに仮にターボチャージャーが故障したら、その段階で十分な走行性能が得られなくなってしまうのだ。

  それに対して日本メーカーの普通車における歴代のターボ車はその「リスク」にしっかりと向き合ったものだ。いずれもターボチャージャーなしでも十分な動力性能が得られるだけの、適正なサイズのエンジンを配置することからスタートしている。よって1400kg程度までのクルマなら4気筒、それ以上の重さのクルマには6気筒を配する。その上で主にスポーツモデルなどで、加速を向上させることで商品価値が飛躍的に高まるクルマにだけターボチャージャーを積むのだ。渋滞やストップ&ゴーからなかなか逃れられない日本車にとって、全速度域でターボなしには十分な動力性能が保障できないドイツ車のようなスペックは到底受け入れられるものではない。

  どんなに組み立て精度の高い日本製ガソリンエンジンでも10万キロも走ればその性能は確実に低下する。しかも気筒数が少なければ少ないほど劣化は早まる。同様にターボチャージャーもその性能が走行距離に応じて低下する。エンジンもターボも10万キロで7割に性能が低下すると仮定するならば、欧州のダウンサイジングターボは、10万キロ走行で0.7×0.7=0.49となり、単純な計算上では5割以下にその性能が落ちてしまう。スポーツカーのような趣味性の高いクルマであるならば、タービンをDIYで比較的容易に取り替えられるのでリペアが利くが、メンテナンスに制約がある一般の乗用車となるとそうは行かない。そもそもこんなリスキーな「ターボエンジン」をありがたがるのは、高性能が価値に直結するスポーツカーくらいなものだ。

  かつてはアリストやグロリアといったセダンにターボを使った時代もあったが、それらもあくまで「究極のスポーツセダン」を意図した趣味性の高いクルマだった。日本メーカーやアメリカメーカーが一般の乗用車に安易にターボを搭載しないのは自動車会社としての「プライド」と「良心」だと私は思う。日産もトヨタも今後の新興国市場でVW車と対峙するために小型車向けの過給器を導入するようだが、日本市場やアメリカ市場のような成熟したユーザーが多い市場にターボの乗用車なんて根本的にナンセンスなのだ。4気筒ターボの欧州車なんて「おバカさん専用車」でしかなく、良識のある日本人やアメリカ人なら絶対に乗らないクルマだ。

  同じ4気筒ターボでもスバルや三菱のクルマは、欧州車とは意味合いが違う・・・。続きは次回に

  


posted by のっち at 05:27| Comment(0) | スバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

ホテル料金比較サイトトリバゴ

折りたたみ自転車からマウンテンバイク・クロスバイクの激安通販【マルスマート】

日本最大級の鉄道模型・グッズの通販ショップ

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。