2013年09月10日

まだまだ新車を売るという気概が見えてきません!


  2012年から日本車の新型モデルは軒並みヒットを記録しているように感じます。各社ともにモデルを絞っての虎の子の新モデルが、もしコケたら面子が丸潰れになるので、初動数の上積みには余念がないようです。発売1ヶ月で最低でも7000台!これがあれだけ不人気と言われたセダンでも軽くクリアされていくほどです。よって実際の売れ行きは半年後の数字を見た方がそのクルマの本当の姿がわかるかもしれません。

  半年以上経過した比較的新しいモデルの中では、スバルとマツダの売れ行きがやはりいいようです。普通車の販売が落ち込む中で前年比2桁の伸びは驚異的です。スバルとマツダは言うまでもなく中型車にボリュームゾーンを合わせた、新しい中堅メーカーの進むべき理想の事業ドメインを忠実に進んだ結果の好業績だといえるようです。

  スバル・マツダのどちらの中型車もいわゆる「プレミアムブランド」と呼ばれるメーカーのクルマを相手にしても、遜色ないといっていいほどの高品質な中型車を作ります。そして今や日本だけでなく、多くの自動車先進国でこの両社のクルマがウケています。トヨタや日産などの巨大メーカーは高級モデルと簡易モデルの2極に開発資源を集中させています。クルマによって開発部署が大きく違っていて、ほぼ別会社のようにこのハイエンドとローエンドの間では技術がフィードバックされることがないようです。そしてマツダやスバルのライバルとなるクルマには、ローエンドの車台を流用して作るケースすら見られます。トヨタがヴィッツの車台でヴェルファイア/アルファードを作ったのは有名な話です。

  スバルとマツダは中型車に特化した設計を行っていて、それをそのままフラッグシップにしているメーカーです。両社は高い技術水準を中型車専用プラットホームに惜しみなく投入し、中型車のシャシーとしては世界最高水準のものを作り上げています。それゆえに中型車ならばスバルとマツダのクルマは完全にお買い得だ世界中のクルマファンは感じています(好みの問題もありますが)。

  トヨタや日産にはマーケット的に今後は高性能中型車の専用プラットホームの開発は無いと思われます。それでも巨大メーカーだけあって、スバルやマツダを上から踏みつぶすだけのハイエンドな設計のクルマは用意されています。トヨタと日産はそれぞれ4WSのスポーツセダンのプラットホームを使って、新型レクサスISとインフィニティQ50(スカイライン)を発表していて、やがてライバル関係に突入するでしょうが、この2台こそが現行のDセグでは世界最高ランクのクルマになります。ライバルのドイツプレミアムのDセグとは比較にならないほどに洗練されています。

  この2台にも弱点はあります。ドイツ車と同じでいずれも車重があり、十分に絞りきれていないので敬遠する人もいます。エンジンなどのオーバースペックを指摘する人もいます。そういう人々が流浪の果てに辿り着くクルマがレガシィやアテンザだったりします。IS・インフィニティQ50もレガシィ・アテンザも価格なりにとても納得がいくコストパフォーマンスのクルマです。ただどうしても価格の高いISやインフィニティQ50の方が手数が多いので、優秀なクルマに見える傾向があります(実際にそうなのですが・・・)。

  スバルとマツダは中型車のスペシャリストとして、レクサスISやインフィニティQ50に遅れをとっていることは絶対に看過してはいけない点でもあります。このギャップをどれくらいの短期で克服できるかが、スバルとマツダの真価だと思います。現在の好調もいずれ頭打ちになります。アテンザとレガシィが次にFMCを迎えるころには、この2台の設計も目新しさがなくなります。そうなった時に、豪華サスを奢ったFR車を向こうに回して、何を武器にFFやAWDのクルマを選んでもらえるようにするのか? いかにして「走りのブランド」の面子を保つのか? この両社がプレミアムブランドに肩を並べるには、登るべき壁はまだまだ高いのではないかという気がします。


シリーズ稀に見る名著です。高性能車(セダン・スポーツ)の辿る未来が凝縮されたクルマがFタイプなのだと実感。

posted by のっち at 02:22| Comment(0) | 全メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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