2016年06月21日

ホンダCR-Zが生産終了!!!無念。

  ホンダのCR-Zがいよいよ生産終了するらしいです。タイプRに続いてNSXの生産も開始され、さらにはS2000の復活も噂されるなど、今後はスポーツカーを中心としてブランドイメージをテコ入れする方針だそうですけども、その計画にあまり貢献できないスポーツモデルには用は無い!!!という血も涙もない粛正なのでしょうか・・・スポーツカーの生命線はやはり注目度。トヨタ86もマツダロードスターもその辺りはよく押えています。

  CR-Zはやっぱり地味だもんな〜。コスト高なハイブリッドシステムを積むより、軽エンジンで済むスポーツカーの方が同じ価格帯で売れる!という決定的な状況を考えると諦めざるを得ないのかな・・・。残念ながら余命数ヶ月のCR-Zが備えていた大きな特徴として「HVにMTを組み合わせる」という例を見ない奇抜な設計がありますが、こういったタイプのモデルは今後再びどこかで現れるのでしょうか? 

  CR-Zにとって不幸だったのは「発売するのが早過ぎた」という、ホンダに有りがちなタイミングの問題がありました(だからホンダが好きだー!)。発売された2010年はまだまだ「HV」が異端視されていた時分でした。ホンダの狙ったコンセプトとしては、HVなのに驚きの軽さを実現!!だったはずですけども、車重1100kg台に抑えておきながら15km/L前後の実燃費(モード燃費は19.4km/L~)では、やや本末転倒だったかもしれません。これくらいの軽量モデルだったらガソリンターボでも余裕で達成できます。これでは「HV乗りたいミーハー向けスポーツカー」との批判も仕方ないかも・・・。

  軽量コンパクトなクルマをHV化する意義は・・・やはりトヨタに正義があったようで、アクアやプリウスで果敢に攻めた「30km/L」以外に求められる明快なブレークスルーなど無さそうです。軽自動車を圧倒する燃費を誇ることで、日本市場になんとか普通車の需要を生み出している・・・。この塗炭の苦しみを知ってか知らずか、「燃費だけのクルマなんて間違ってるよ!」とか能天気な批判を繰り広げた馬鹿野郎は、センスないですからさっさと評論家を辞めるべきだと思いますね・・・。

  アクアを見て実際にかなりの人がときめいたと思います。私も今の家に住んで10年経ちますが、自動車の広告がポスティングされたのは、後にも先にもアクア発売時のトヨタの販売店が行ったときだけです。マンションのポストからスルリと出て来た奇妙な広告をしばらく見続けましたね・・・。え?HVなのに100万円台!?しかもなかなかスタイリッシュじゃないですか〜!!うえ〜これは売れるよ!たぶん!(それにしてもポスティングまで駆使するトヨタの執念に脱帽)

  その「アクア・ショック」よりも一世代前に出てしまったCR−Zには、正直言って世の中を変える力は無かった・・・。もしかしたら?いやおそらくですが、アクアの販売に関してトヨタはCR-Zの顛末を検討はしていたはずですから、そういう意味では「世の中」を変えるきっかけにはなったかもしれません。ただし販売は伸びなかった・・・これはホンダがスポーツカーの魅力を見誤った部分もあったかもしれません。スポーツカーって想像以上に笑えないクルマです・・・。「退廃的な生活」を営む人々のクルマというイメージも根強いですし、どこか社会とのつながりを遮断するような「後ろ向き」な存在であるのも確かです。

  スポーツカーに限らず2ドア車全般に言えるのが、日本的な価値感からみるとやや「滑稽」さがつきまとうのです。日本で2ドア車が売れない理由は、ドアがデカすぎて日本の狭い駐車場では乗り降りがしにくいという合理的な説明がしばしばされますけども、2ドア車を駆る人々の表情がどこかもの悲しげに見えるという負のイメージもあると思います。ちょっとは検討しますけど、やっぱり「ないわー」ってなりますね(オマエが2ドア嫌いなだけだろ)。客観的なデータで見ても、日本で2ドア車をコンスタントに月1000台売るのは「ほぼ」不可能です。「ほぼ」としたのは、トヨタとスバルが組んで未曾有のPRが行われる!くらいの恵まれた条件ならば達成していたので・・・。

  CR-Zが消えるのは悲しいですけども、ホンダはせっかくのHV&MTを、フィットやグレイスに移管して「異彩」を放つコンパクトカー作りは決して止めないでほしいですね。ただし「そんな余裕があったらタイプRをカタログモデルにするよ!」なのかな・・・。

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ラベル:ホンダCR-Z
posted by のっち at 04:43| Comment(0) | ホンダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月10日

ホンダ・オデッセイHV あっぱれなほどにホンダの価値を見せつける!!!

  「オデッセイHV様が通りますよ〜!!!」 オラオライメージはとっくの昔の話!!!今は究極&究極の最強ピープルムーバーとして世界の頂点に君臨しています!!!クルマの中身はどこまでも硬派で真面目ですよ〜!!!そこら辺にまかり通っているいろいろと「誤魔化したミニバン」とは全然違いますよ〜!!!ミニバンとしての本質の追求は簡単そうに思えて実はとても難しいのです。

  ミニバンの設計にはセオリーってもんがなかなか確立されてないです。トヨタは自社のクルマを型に嵌めるのがあまりすきじゃないですから、アルファードはアルファード、シエンタはシエンタで、まるで別方向に突き進んでいます。それなりにユーザーにアピールするポイントをしっかり盛り込んでいてとても売りやすそうですけど、ツッコミどころも同時にたくさんあるんですよね。

  結局のところミニバンの設計は20世紀からの名残のままで、ワンボックスカーをそのまま仕立て直しているだけのモデルが実に多いです!!!7人だか8人が乗り込めればそれでいい・・・ってことはないですけども、「全方位」という設計は最初から「無理」だと放棄している!!!ミニバンにポルシェみたいな走りをするユニットは載せちゃだめ!!!って誰が決めたの!?

  「高級ミニバン」を名乗るならば、エアロダイナミクスの改善は不可欠ですね。セダンなんてもともとCD値が良いにきまっているんだから、高級ミニバンでこそそれを応用することが必要です。しかし多くのミニバンは開発段階でそれを投げ出している。さらに「居住性」と「走行性能」を両立させることは不可能ではない!!!要はどんな技術を使って両立させるのか!?これをメーカーが基礎研究の中でどれだけわかっているかがポイントなんじゃないの!?

  元々オデッセイとはそういうクルマでした。BMWのような走りをするピープルムーバー。今ではBMWがピープルムーバー作りを頑張りはじめているので、決して「夢のクルマ」でもなんでもないです。VWとかプジョーとかが日本でなんとかミニバン市場に食い込もうとしてますが、彼らが雇う御用ライターがなんともお粗末さまで、「日本のミニバンには無い走り!!!」とかやたらと胡散臭いコピーを垂れ流しているわけですよ。MPV、エスティマ、オデッセイの存在を無視して書く神経がよくわかりません。

  さて高級ミニバンですが500万円くらい払うならばさ、いろいろな部分が最適化された、オールマイティなクルマを目指してほしいですよね!!!そりゃもちろんカンペキなんて無理ですけども、あらゆる状況でできるだけ多くのライバルを軽くなぎ倒す総合力ナンバー1のミニバン!!!それが現時点でかなり高いレベルで実現しているのがオデッセイHVなんですよ!!!

  は?バカ言ってんじゃねー。アクア並の燃費でアルファード並の居住性のクルマなんてあるわけねーだろ!!!そんなクルマあったら今頃バカ売れしてるだろ!!!まずはそんな「キレキレ」のクルマを作ったら市場をボコボコにしかねない、そんなKYなクルマを作る勇気があるメーカーなんてないよ〜!!!まあ普通に考えたらそうですよね・・・。それこそ30km/L以上のモード燃費じゃないと免税になりません!!!くらいに制度が変わらない限りはミニバンは出てこないだろ・・・って思ってましたよ。だって今のままで十分に儲かるからさ!!!

  しかし世の中には一風変わったメーカーがありまして、ミニバンだろうがフルサイズセダンだろうがモード燃費30km/Lを真剣にねらってくるんですよ。マ○ダやス○ルはとにかくカーメディアのウケはいいみたいですけど、やっぱり本当にすごいことをやってくるのはやっぱりホンダ。オデッセイHVはジワジワとクルマの常識を変えつつあります。

  「どのメーカーが最強ですか?」と聞かれたらなら、破壊力に関してはやっぱりホンダ!!! アメリカで1970年代に制定されたマスキー法っていう激ヤバな排ガス規制を軽く乗り越えたのもホンダでした。直後にマツダも続きましたが、どうやら軽く不正をした模様(笑)。燃料に細工してスーパーハイオクを使ったんだとか・・・。昔ってメチャクチャだな。

  ホンダが、オデッセイHVとアコードHVとNSX(HV)の3台で世界の高級車市場を制覇する。ちょっと前までは冷ややかな意見の人が多かったですけど、ホンダが「スポーツHV」と声高らかに主張するだけあって直4HVもV6HVもとにかく「のり味自慢」です。ホンダなら「Vテックがいい」という人もまだまだ多いとは思いますけど、「街乗り良し」「長距離良し」「居住性良し」「ドライビングフィール良し」・・・全方向に妥協無く進化したホンダの上級HVモデルは、トヨタのHVを踏み越えてまだ見ぬブルーオーシャンへ飛び出していけるでしょうか!? 軽自動車N-ワンよりも燃費が良いくらいのホンダの上級車種3台!!!価格は輸入車よりも割高なんだから当然だろ!!!「BMWの汚ウルサイだけの安っぽいDEムーバーは道を開けろ〜!!!オデッセイHV様がお通りだ!!!大気が汚れるから日本の道を通るんじゃね〜!!!」

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posted by のっち at 02:47| Comment(0) | ホンダ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月28日

ホンダのコンパクト・ルネサンスは続く?

  大反響とともに発売を開始したマツダ・デミオですが、これに試乗して「もうヴィッツ、フィットは用無し」と免許持ってないガキみたいなことを言っている自動車ライターが数人いました。まあ主旨としてはアクア、フィットHV、デミオXDの3台がこのクラス(Bセグ)を支配するくらいの意味かもしれないです。だったらまずは意味不明なリニューアルをして、なんだか影が薄くなったVWポロを徹底的に叩くべきな気がしますが・・・。ヴィッツもフィットの「現在的価値」を見て見ぬふりをして批評したところで、「このライターはアホだな」で終わってしまいます。Bセグは確かに小型車ですけども、現在では全体の4割以上を軽自動車が占める日本市場では、もはやアッパーミドルなクルマといってもいいかもしれません。そしてヴィッツやフィットの中には堂々たる風格でオリジナルエアロパーツを付けて目立つクルマも増えてきました。

  1999年に発売されたヴィッツ、2001年に発売されたフィットは、それぞれ先代モデルに当たる「スターレット」や「ロゴ」で意図されたスポーティ路線を封印して登場しました。軽自動車規格では目指せないグローバル市場を狙った戦略モデルで、日本車らしい経済性・耐久性・ユーティリティ性にコダワル「提案型」モデルとして、初代からとても高い完成度と人気を誇りました。必ずしもこの日本型コンパクトが世界の全ての地域で成功したとは言い難いですが、東南アジアなどの新興市場で圧倒的な人気を誇りました。ただしヴィッツ&フィットの戦略は「走り」を重視する欧州の自動車文化の壁はなかなか超えられなかったようです。一方で走りに特化したモデルとして登場したスズキ・スイフト(2000年)やマツダ・デミオ(1996年)は発売後まもなく欧州でもすぐに大反響で受け入れられました。

  スイフトもデミオも発売当時にスズキとマツダがそれぞれ欧州に確固たる地盤を持っていた欧州GMと欧州フォードの傘下にあったことから、グループ内の共通設計の結果として欧州コンパクト寄りの設計になったことが大きかったようです。しかし10年経って勢力を拡大することに成功したのはやはり新しい提案を入れたトヨタ&ホンダが目指した新しい「日本式」コンパクトカーでした。日本の自動車ライターが、スイフトやデミオの優越性を大合唱したところで、日本市場におけるトヨタ&ホンダの優勢は拡大する一方で、近年ではHVの圧倒的な経済性が商品力を大きく左右するようになり、自動車雑誌もトヨタ&ホンダの「圧力」に屈する形でその論調に変化が見られるようになりました。

  そんな中で登場したのがマツダの新型デミオで、トヨタ&ホンダの好業績の前に沈黙していた「欧州コンパクト大好き」な評論家が一斉に息を吹き返しました。そして冒頭のような「ヴィッツとフィットは不要!」みたいな暴言が飛び出します(浅はかな・・・)。そういった連中ばかりが選ぶ日本カーオブザイヤーをデミオが受賞したのもまあ頷けます。これまで抑圧されていた鬱憤が一度に開放されたように、新型デミオが表現した欧州コンパクトの王道スタイルには予想以上の拍手喝采が送られ、何だかワケがわからない盛り上がりを見せています。意図的にメディアを上手く利用したマツダもなかなかの戦略だと思います。

  新型デミオは、マツダが練りに練ったコンセプトがキラリと光る傑作車であることは間違いないでしょう。欧州コンパクトのど真ん中を射抜くようなドライビングの楽しさを持ちながら、トヨタ&ホンダの水準に迫る経済性を達成したわけですから売れて当然のクルマです。それでもデミオがアクアを販売台数で超えていくことは考えにくいです。デミオが勝てないのは単にトヨタとマツダのディーラー網が違うという話ではなくて、アクアもまた多くのユーザーのツボを上手く押えていて非常によく出来たクルマだからです。結局のところ、デミオはポロ、ミニ、アウディA1といった同クラスの輸入車にとっては脅威かもしれないですが、トヨタやホンダが目指す最新のコンパクトカー戦略から見れば、ロゴやスターレットの時代に逆戻りしたような時代錯誤なクルマにしか見えません。

  自動車評論家がしばしば陥る罠が「懐古主義」だったりします。全てのクルマにはそれぞれに開発者の情熱が詰まったコンセプトがありますが、知恵が足りない評論家は自らの偏屈な「懐古主義」に気がつかずに「フィットやヴィッツはもう不要!」と結論付けます。そしてフィットやヴィッツが売れる現実を「多くの日本人のクルマ観が間違っているから!」とまで罵倒します。なぜフィットやヴィッツが売れるのか?と考えようともしない様子には驚きです。どのBセグよりもキャビン・スペースに対して配慮を見せているフィットに試乗して、その挙げ句に「テールゲート周りから騒音がする」とその著書にて切り捨てた某・有名ライターがいましたが、これだけ広いキャビンを最優先で作っているという美点は見ずに、VW的なボディ剛性を優先する視点で評価しているのには唖然としました。

  さてそんなアンチ・ホンダな評論家(福野礼一郎氏など)を、ことごとく黙らせるコンパクトなクルマをホンダは年末と年明けに相次いで出すようです。一つはすでに12月の発売がアナウンスされている、フットベースのHV専用セダン「グレイス」です。フィットの大振りな5ドアHBよりも格段に剛性が高くなるであろうセダン・ボディは、バッテリー搭載にも耐える剛性感あるシャシー性能の高さと相まって、なかなか興味深い設計になりそうな予感がします。年明けに予定されているのが、話題の軽スポーツカー「S660」だそうです。ケータハムによって80psが認可されていることから、ホンダも同様に軽自動車の自主規制ラインを超えた出力のエンジンで発売されると噂されています。

  先に発売してしまったコペンにはちょっと気の毒ですが、ホンダが昨年の東京MSで公開してから1年が経過しても発売が出来なかったわけは、もしかしたらエンジンの仕様変更に関するテストと、型番取得のための国土交通省への接待に時間が必要だったのかもしれません。東南アジアで大人気のホンダ・ジャズがいよいよ日本へ凱旋して「グレイス」となります。VWポロやプジョー208といったハッチバック勢を退けて圧倒的な人気を勝ち取った「フィットセダン」(ジャズ)は、日本でも予想外の快進撃を見せるかもしれません。

  
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