2013年11月13日

スカイラインとレガシィ・・・国産スポ=セダは全滅?

  国産セダンは「V-car」派と「スポ=セダ」派にはっきりと好みが分かれます。クルマに無関心な人々にとっては区別されないレベルの争いですが、乗っている本人達は完全に相手を「軽蔑」している場合が多かったりします(無用な争いを煽るつもりはありせん・・・)。

  それでも近年はどちらも新車販売の不振からなかなか抜け出せず、かつてのセルシオ、シーマあるいはアリストターボ、スカイラインGT-Rといった強烈な個性を持つクルマは少なくなってしまいました。今でも休日の幹線道路を走ればかなりの頻度で10年以上前に発売されたこれらのクルマを好んで乗る人を見かけます。

  はっきり言って相当な思い入れが無いと乗れないくらいに「アクが強い」クルマで、クルマに詳しくない人が見たら残念な感想を漏らしそうではあります。それでも同年代の輸入車と比べても明らかに普遍性があって、日本車の方が艶っぽい存在なのだと改めて気がついたりします。ここまで強い思い入れを持たれる名車がかつてはたくさんあったのに、現行のセダンには熱い支持がなかなか集まらないのでしょうか?

  現行の日本車セダンが抱える大きな問題として、贅沢なクルマだけどどこかでバランスをとらなければいけないというメーカーの「義務感」がひたすらに伝わってきてしまうところがあります。とりあえず新型セダンは15km/Lはクリアしなければダメといった暗黙の了解があるようにすら感じます。10km/Lに届かない燃費のクルマは北米向けで日本で乗るべきではないのかもしれませんが・・・。そのへんのジレンマがセダンの魅力をどんどん奪ってしまうようです。

  「売れないクルマを作っても仕方ない」・・・、結局はそこで議論が終了してしまうようです。一抹の寂しさを感じながらも、まあ同意してしまう当然な意見ではあります。しかしこの中学生でもすぐに解るような理屈が偉大なるクルマ産業の真理か?と言われたらそれは絶対に違うのではないかとなんとなく思ってしまいます。

  例えば「なぜ日本からポルシェのようなメーカーが出てこないのか?」という指摘もあります。日本人はポルシェ最大のお得意様だというのに・・・。日本にはテストコースが無いとか、公道でのテストが禁止されているとかいろいろ高性能車の開発にはハードルがあるようですが、ドイツにはまったくハードルが無いのかと言ったらそれも違う気がしますし、日本で作るアドバンテージもたくさんあるはずなんですけどね。

  結局のところ、かつて「日本のポルシェ」と誇れるようなスカイラインGT-Rというクルマが作られ、ライバルメーカーからもGTOやランエボ、RX-7、NSX、S2000など世界がうらやむようなクルマが次々と登場し、現在も世界最速を誇る「GT-R」が生産されてますが、日本社会にそれを全面的に受け入れる余力はないようです。しかも不幸なことにこれらのクルマよりもフェラーリやポルシェの方がいいクルマだと思っている人が「ほとんど」だったりします。

  性能ではフェラーリやポルシェを上回っているのに、ブランディングが下手くそでクルマの良さを伝えることができず、所有欲を掻き立てられないという意見もあります。日本メーカーも当然にそれを学習していて、レクサスLFAや日産GT-Rの販売においては徹底的な一般車との差別化が図られています。儲からないクルマを売るとはどういう事なのかを日本メーカーも徐々に習得しつつあるように思います。

  「芸は身を助ける」じゃないですが、儲からないクルマは見えづらいところでブランドを救っています。三菱も日産もマツダもバブル期に儲からないクルマを世界に送り込んでいたからこそ、いまでも見事に生き残っています。ポルシェもまあ同じような背景を持っています。

  三菱なんて日本では散々な扱いになっていますが、アメリカでもドイツでも最高水準の技術メーカーとして尊敬されています。アウトランダーPHEVなんてさりげなくスゴいクルマを発売していますが、やはりGTOを復活させて世界をあっと言わせてほしいですね。

  ごく一部の人しか所有できないスーパースポーツもいいですが、やはりスカイラインやレガシィといった歴史を作ってきたクルマにいつまでも輝き続けてもらうことも大切です。メルセデスやBMW、キャデラック、アウディが「ドングリの背比べ」をするのを横目に、動力性能でも高級感でも圧倒するほどの「極上」スポーツセダンとして再び登場してもらいたいです。


↓GT-Rの安さの秘密って・・・


posted by のっち at 12:11| Comment(0) | 全メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

デートカー「日本代表」を巡る争い

  最初に断っておきますが、デートカーとは「35歳以上の男性がパートナーとデートを楽しむための」クルマです。21歳くらいの若い方なら軽自動車でも十分にデートは楽しいでしょうし、公共交通機関で刺激的な街に繰り出すのも良いと思います。しかし30歳を過ぎると、人込みの中に立ち尽くして一日を過ごすことが苦痛に感じてきます。東京都西部に在住してますが、休日の吉祥寺や自由が丘の歩行者道路に溢れる「魂の抜けたような」人々を避けながらダラダラと歩くなんて、マトモな大人のすることじゃないなと思います・・・。

  吉祥寺は「住みたい街・第1位」だかなんだか知りませんが、駅前の商業施設は慢性的に駐車場が不足していて、日中は近隣の幹線道路はすべて大渋滞なので、クルマ好きにとっては絶対に住んではいけない街です。クルマ好きならば、「お台場」「目黒」「多摩センター」あたりが道路事情も良く理想の街でしょうか。

  さて30代の為のデートカーですが、軽自動車やコンパクトカーではちょっと世界観が合わなくなってきて、思い通りのデートが演出できないので楽しめないです。この段階になると、無難にドイツ車などに乗り換える方が多くなるようですが、新車で買うとやや高額になるので、中古車で間に合わせるのが賢明らしく、1シリーズなら150万円〜、3シリーズなら250万円〜でまだまだ新車保障の切れていない良好なタマが買えるようです。これくらいの価格ならデート(余暇)の為のクルマとして投資しても、十分に元がとれそうな気がします。

  ただこれらはお手軽だけあって、ドイツ車としては最低限のレベルのデートカーなのかなという気がします。安いだけあってそれなりにリスクがあります。行楽地の駐車場で6シリーズに乗った若いカップルにでも鉢合わせしたら、せっかくの楽しいデート気分が吹っ飛んで台無しになってしまうかもしれません。以前に八ヶ岳アウトレットで6シリーズに乗ったヤンチャ&ギャルなカップルを見かけたことがあります。自分がもし3シリーズにでも乗っていたら、せっかくの清里のペンション利用のドライブデートが台無しになるとこでした。

  ということで、ドイツ車をデートカーとして用立てるよりも、国産車の上級モデルの方が断然に賢明ではないかと個人的には思っています。たとえ6シリーズに遭遇しても中古で150万円で買えるVC36スカイラインクーペなら、何の心配もないはずです。王道スペシャリティカーとして世界的な評価を勝ち得た、文句無しの「日本代表」と言えるVC36スカクーならば、BMW640の直6ツインターボよりも高出力かつ洗練された静かなエンジンなので、「遅いし、曲がんないし、止まんないし、ブヒブヒうるせーんだよ!雑魚が!」と心の中で呟いておけば、楽しいドライブが問題なく続けられます。

  さて絶対王者のVC36スカクーですが、来年でいよいよ引退を迎えます。さすがに型落ちともなると「デートカー・日本代表」の座も他に移りそうです。さて後継車はどんなクルマになるのでしょうか? 来年登場するVC37スカイラインクーペ(インフィニティQ60)も楽しみですが、他のメーカーからも楽しみなクルマが登場するようです。レクサスからは「新型IS」とそのクーペ版で来年登場予定の「RC」が期待できます。どちらも価格が高めなのがネックですが・・・。

  もっとリーズナブルなものとしては、来年FMCを迎えるスバル・レガシィが完全「プレミアム」仕様にイメチェンすると言われています。どうやら北米市場向けの戦略モデルのようで、「プレミアム」仕様ということは2ドアの設定も予想されます。これは一足先に北米向けプレミアム路線に転換したマツダ・アテンザも同様で、来年には前後してレガシィクーペとアテンザクーペが日本市場にも登場する可能性があります。

  「スカクー」「レガクー」「アテクー」に「RC」と、もし来年一斉に出て来たら、自動車業界騒然の大事件になりますね。価格面と扱いやすいスペックでリードするであろう、レガクーとアテクーに人気が集中してしまうのかな・・・。これはこれで日本のクルマ文化にとっては、あまり良い展開ではないかもしれないですね。個人的にはもっとゴージャスな日本車があってもいいと思うので。




posted by のっち at 05:03| Comment(0) | 全メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月10日

まだまだ新車を売るという気概が見えてきません!


  2012年から日本車の新型モデルは軒並みヒットを記録しているように感じます。各社ともにモデルを絞っての虎の子の新モデルが、もしコケたら面子が丸潰れになるので、初動数の上積みには余念がないようです。発売1ヶ月で最低でも7000台!これがあれだけ不人気と言われたセダンでも軽くクリアされていくほどです。よって実際の売れ行きは半年後の数字を見た方がそのクルマの本当の姿がわかるかもしれません。

  半年以上経過した比較的新しいモデルの中では、スバルとマツダの売れ行きがやはりいいようです。普通車の販売が落ち込む中で前年比2桁の伸びは驚異的です。スバルとマツダは言うまでもなく中型車にボリュームゾーンを合わせた、新しい中堅メーカーの進むべき理想の事業ドメインを忠実に進んだ結果の好業績だといえるようです。

  スバル・マツダのどちらの中型車もいわゆる「プレミアムブランド」と呼ばれるメーカーのクルマを相手にしても、遜色ないといっていいほどの高品質な中型車を作ります。そして今や日本だけでなく、多くの自動車先進国でこの両社のクルマがウケています。トヨタや日産などの巨大メーカーは高級モデルと簡易モデルの2極に開発資源を集中させています。クルマによって開発部署が大きく違っていて、ほぼ別会社のようにこのハイエンドとローエンドの間では技術がフィードバックされることがないようです。そしてマツダやスバルのライバルとなるクルマには、ローエンドの車台を流用して作るケースすら見られます。トヨタがヴィッツの車台でヴェルファイア/アルファードを作ったのは有名な話です。

  スバルとマツダは中型車に特化した設計を行っていて、それをそのままフラッグシップにしているメーカーです。両社は高い技術水準を中型車専用プラットホームに惜しみなく投入し、中型車のシャシーとしては世界最高水準のものを作り上げています。それゆえに中型車ならばスバルとマツダのクルマは完全にお買い得だ世界中のクルマファンは感じています(好みの問題もありますが)。

  トヨタや日産にはマーケット的に今後は高性能中型車の専用プラットホームの開発は無いと思われます。それでも巨大メーカーだけあって、スバルやマツダを上から踏みつぶすだけのハイエンドな設計のクルマは用意されています。トヨタと日産はそれぞれ4WSのスポーツセダンのプラットホームを使って、新型レクサスISとインフィニティQ50(スカイライン)を発表していて、やがてライバル関係に突入するでしょうが、この2台こそが現行のDセグでは世界最高ランクのクルマになります。ライバルのドイツプレミアムのDセグとは比較にならないほどに洗練されています。

  この2台にも弱点はあります。ドイツ車と同じでいずれも車重があり、十分に絞りきれていないので敬遠する人もいます。エンジンなどのオーバースペックを指摘する人もいます。そういう人々が流浪の果てに辿り着くクルマがレガシィやアテンザだったりします。IS・インフィニティQ50もレガシィ・アテンザも価格なりにとても納得がいくコストパフォーマンスのクルマです。ただどうしても価格の高いISやインフィニティQ50の方が手数が多いので、優秀なクルマに見える傾向があります(実際にそうなのですが・・・)。

  スバルとマツダは中型車のスペシャリストとして、レクサスISやインフィニティQ50に遅れをとっていることは絶対に看過してはいけない点でもあります。このギャップをどれくらいの短期で克服できるかが、スバルとマツダの真価だと思います。現在の好調もいずれ頭打ちになります。アテンザとレガシィが次にFMCを迎えるころには、この2台の設計も目新しさがなくなります。そうなった時に、豪華サスを奢ったFR車を向こうに回して、何を武器にFFやAWDのクルマを選んでもらえるようにするのか? いかにして「走りのブランド」の面子を保つのか? この両社がプレミアムブランドに肩を並べるには、登るべき壁はまだまだ高いのではないかという気がします。


シリーズ稀に見る名著です。高性能車(セダン・スポーツ)の辿る未来が凝縮されたクルマがFタイプなのだと実感。

posted by のっち at 02:22| Comment(0) | 全メーカー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ホテル料金比較サイトトリバゴ

折りたたみ自転車からマウンテンバイク・クロスバイクの激安通販【マルスマート】

日本最大級の鉄道模型・グッズの通販ショップ