2016年05月19日

拝啓トヨタさん。ヴィッツとオーリスの隙間・・・そんなクルマが欲しいです。

  その昔、といっても10年くらい前の話ですが、オーリスの前身モデルになるカローラランクスというクルマに乗っていました。現行のオーリスとは違ってまだ5ナンバーサイズでした。これまで徹底的にいろいろな乗り方を試したクルマは、「カローラランクス」と「GHアテンザセダン」あとは1ヶ月ほぼ毎日乗った「ヴィッツ」の3台なんですけども、いざ「ケツ降って走ってみせろ!」といわれて1台選ぶなら断然にランクスですね。

  理由は単純で、やはりアテンザだと限界がかなり高いので、振り回すには相当なテクニックが要求されますし、ヴィッツだと逆に軽過ぎて重心も高めで安定感も低いので。今度はすぐにスピンもしくは横転してしまいそうです。ほどほどに踏ん張りが利いていて、滑っても割とコントロールがしやすく・・・、そして他の部分に目をつぶれば、「カローラランクス」はなかなか落としどころをわきまえた設計だったと思います。

  カローラランクスは同じ5ナンバーでもヴィッツとは乗り味で完全に一線を画しています。ヴィッツにはトラクションを探りながら走らせるというマニアックな愉しさがあるのですが、その分だけハンドリングがややピーキーになりがちで、あまり無茶なハンドリングをするとボデーが巻き込むように回るので、慣れないとかなりビックリします。というか慣れてもほぼ無駄で、オーバーステア気味に回り出すとほぼコントロール不能です。まあ「アクセルオンでアンダー」というフィールを実感するにはいいかもしれないですが、それでもノーマルだとアシが柔らかいので、ラインを変えるなんて動きに、ほぼハンドリングが追従できません。かなり手応えが怪しいのでマージンをたっぷり採ります。

  これがGHアテンザ(先代モデルですね)になると「アクセルオンでアンダー」を割と自在に使って走ることもできますし、メチャクチャな速度で突っ込まない限りは、中高速コーナーならば見事にトレースできてしまいます。ただし4700mmを越える大振りなボデーと1400kgを越える車重がタイヤのポテンシャルをどうしても制限してしまって、一定以上の旋回をすると自重が襲いかかってきます。つまりとてもスライドしながら愉しく走れるクルマなんかじゃないです。特にアテンザセダンは安定志向に振っていますので滑ることは稀。

  カローラランクスはヴィッツほど軽くもなく、アテンザセダンほど重厚でもなく、程よく一体感が得られるシャシーです。とりあえずヴィッツよりもリアがしっかりと粘る(=接地性が高い)のがはっきりわかります。これはタイヤ云々ではなくて、クルマのバネレートで大きな差が付いています。リアは同じトーションビームなんですが、カローラランクスの方がピッチングに対する抑え込みが良いです。これは停止している状態で車内で跳ねて揺らしてみると、はっきりと両車には差があることがわかります。

  現行オーリスは?というと、同サイズのアクセラやインプレッサにしてもほぼ同じことが言えますが、もはや3車ともに電子制御がビシバシ入る時代に突入していてクルマが持つ意味合いが以前のモデルとは変わってしまっています。実際に乗ってみると気ままに好きな乗り方を試す!!!なんてドライビングの自由度はかなり制限されていて、なんだかソフトに走らないとダメ!!!みたいな雰囲気をビンビン感じます。そして急ハンドルや急発進を繰り返していると、ナビが勝手に通報し始めるんじゃないか?くらいのメーカーの安全志向も同時に伺えます。もちろんとても結構なことなのですけども・・・。

  オーリスもアクセラもインプレッサもそれぞれのメーカーがある程度の「ステータス」なクルマに仕上げようという意図が働いていると思います。そのせいかクルマの魅力は・・・うーん。静かで快適なクルマが欲しければティアナでも買っておけばいいんじゃないですか?・・・なんであえてスモールサイズで「ステータス」を求めるのか?これに対する妥当な答えって・・・つまり日本は高齢者の国だから!!!としか説明がつかないんですよね。4m台前半というサイズが引退世代が無理なくダウンサイジングできる「年金カー」にぴったりです。街中で見てもこれらのクルマのユーザーは老人が多い。別にティアナが若いなんてことはないですけど。

  さてカローラランクスと同じような立ち位置のクルマにまた乗ってみたいと思っていますが、5ナンバーサイズに190psの1.8L自然吸気みたいなクルマを求めたら・・・。そんなクルマはもう日本車にはないようです。そこでサイズはともかく車重と出力がほぼ同じクルマを探すと・・・86とBRZです。カローラランクスのZエアロという最もスポーティなグレードは、元々がスポーツタイプのカローラ(A111カローラGT)のユーザーの乗り換え用の為に用意されたクルマですから、86とも設計の主旨は通じるところがあるといえばあるのですが、それでも「同じ分類」とするのはちょいと無理が・・・。確かに86も乗り味に特徴が良く出ている愉しいクルマですが、86「じゃない」FFのスポーティの復活も期待してます!!!

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posted by のっち at 03:52| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月11日

「シャア」じゃなくて、「オーリス」の名前で認識してる人が少ない気が・・・!

  HVあり、ターボあり、NAあり、MTもあり!!!シャア専用もあり・・・ここまでくると作る方も何を考えているんだろう?って気もしますが(笑)。 国産の大衆車でここまで手が込んだ、愛情がこもったモデルは、近年ではかなりレアな存在じゃないですか? 「3%」好きのマツダがやるならまだしも、国内最大手のトヨタがやっているというのがなんとも新鮮です。出来ることならば、このモデルの販売がスイスイと伸びていって、ライバルのホンダ・シビック(日本復帰?)などにも良い影響が飛び火すればいいのですけどね。

  残念ながら今のところはなかなか人気に火がつかないですけども、なんだかとっても応援したいクルマがトヨタ・オーリスです。今さらハイブリッドが増えてどうなるものでもないかなー(4月に追加されました)。おそらく販売が伸びない原因は他にいろいろ思いつくわけですが、まずはやっぱりガッツリ200万円台という価格がなかなかユーザーに納得してもらえない点でしょうか。新型プリウスの登場で「国産Cセグで200万円台」もかなり一般的にはなってきていますが、それでもAクラスやBMW1erの在庫車が200万円台でゴロゴロありますから、その中で特に「走り」をアピールして売り上げを伸ばすのは難しいかもしれません。

  オーリスがAクラスや1erに性能面で大きく劣っているということは無いのですが、どうも「試乗車のタイヤ」でいくらか差が付けられていたりするように感じます。気の利いたディーラーは試乗車のタイヤを密かに交換したりするものでしょうけども・・・。比較的に大径のタイヤ(16インチ〜)を採用しているAクラスと1erに対して、オーリスはワンクラス下の15インチが基本でしてその辺のゆるい乗り心地がこの手のクルマのユーザーには不評かもしれません。オーリスも最新の上級グレードでは17インチ装備というものも複数出てきましたが・・・。

  しかもトヨタ車の最大手メーカーゆえの?少々困ったところでもあるのですが、プリウスだろうが86だろうが、価格帯とサイズがだいたい同じだったら同じタイヤが付いてくるという非常に大雑把な販売スタイルには疑問です。同一のモデルでもタイヤの銘柄が一致しないなど、どうもメーカーの姿勢としてタイヤへのこだわりが薄いんですよね。もっともクルマ好きなユーザーにとっては購入後に好きなタイヤに変えてしまえばいい話ですけども・・・。

  4代目プリウスの大ヒットで納車待ちが長引くなかで、いくらか余剰が出てきた先代プリウスのユニットを新たにオーリスに積んでグレードに加えて、急ぐ客に案内するのがオーリスHVの狙いのようです。その為の対応として、従来はトヨタ店のみ取り扱いでしたが、トヨペット店とネッツ店でも新たにオーリスの販売が始まりました。もちろんプリウス補完用にわざわざ国内向けにHV仕様を開発をしたわけではなく、すでに供給が始まっていた欧州向けのオーリスHVを国内市場にも転売したに過ぎません。さすがはトヨタ・・・リソースを無駄無く使っています。

  国内・北米・中国・東南アジアでのシェアに飽き足らずトヨタは欧州にもレクサス・トヨタ・ダイハツの3ブランド体制で乗り込んでいて、今でも欧州で人気のマツダや日産に匹敵する販売を誇っています。その中でも欧州戦略車の中核とされるのがこのオーリスで、当然ながら欧州で売れるスペックはほぼコンプリートしていて、「ディーゼルエンジン」も「ワゴン」もあります。マツダからの供給の覚え書を反故にしてBMWのディーゼルを載せるという、まったく不思議なミスチョイスこそしていますが、BMW製DEですから日本で販売するハードルはかなり低そうですけど。

  また欧州ではまだまだ主流となっているMT車が、オーリスにももちろん幅広いグレードに設定があるので、現在国内市場では1.8L自然吸気のユニットにだけに「RS」としてMT設定がありますが、他のユニットを積むモデルにもMTがあると「これはオーリスだけだ!!!」と話題になりそうです。トヨタもそういう売り方をしたい様子に見えるのですが・・・。

  確かに「走り」に振ったら86と競合するし、「実用」を追求すればプリウスがいる。Cセグハッチバックになかなか馴染まない日本市場では、なんとも存在意義が不明確なクルマですので、営業からみればなんとも売りにくいクルマだと思います。スバルのアイサイト装備車やマツダのディーゼルなど、お客の方から興味があって「このクルマが欲しいです!」くらいのガッツリとしたテンションでやってくる展開はあまり期待できなそうです(シャア専用は・・・)。このオーリスで客をどうやって増やしていけばいいのか!?指名買いが欲しいのならばやっぱりMT設定の拡大じゃないですかね・・・。

  さらにオーリスの良さって、「トヨタが作るゴルフ」ですから、いい意味での「シンプルさ」にあると思うのです。最近の日本車には「シンプルさ」がアピールできるクルマが少ないですね。だいたいが「過保護」なおもてなしインテリアか、「愛情不足」なやっつけ仕事のクルマに大別できちゃったりします。レクサスか?ヴィッツか?・・・そんな究極の2択ではなくて、そのどちらでもないクラスレスな演出ってできないもんですかね。

  クルマの構造として単純さを追求するならば、トヨタにはヴィッツがあるので、いかに「ヴィッツよりも限界が高い」クルマなんだということが伝わるかどうかだと思います。フランス車など見ていてもルーテシアの影にかくれるメガーヌだったり、DS3よりも地味なDS4だったり、なかなか存在感が発揮できないのがCセグなのかもしれません。このままレクサス、インフィニティ、BMW、メルセデスにCセグ市場を明け渡す前に、何か風穴を開けるようなクルマが出てくればいいと思うんですけどね・・・。


オーリスの紹介動画です(森口将之さんの丁寧な説明)。やっぱりちょっとアレが・・・


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posted by のっち at 12:12| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

アリオン/プレミオにマイナーチェンジがある!?・・・らしい

  「アリオンがフェイスリフトでカッコ良くなるんだってさ!!!」「アリオンってどこのクルマ?韓国?」・・・やっぱり車名って大事ですね〜。アリオンとはトヨタから発売されているCセグセダンで、プレミオの兄弟車に当たるモデルです。プレミオがトヨペット系列から販売されていたコロナの後継モデルなのに対して、アリオンはトヨタ系列で販売されていたカリーナの後継です。

  エンジンは1.5L、1.8L、2.0Lといまどきのトヨタでは珍しい3グレード体制。このことからもわかるように現行モデルになったFMCが2007年6月と、量販モデルとしては異例といえるロングサイクルになっています。・・・そもそもフルモデルチェンジなんて無くていいんじゃないか?とか最近思いますね。もうジムニーみたいにずっと同じままであり続けてもいいんじゃないの? 

  どのメーカーのどのモデルもフルモデルチェンジによって「車体剛性が上がって、シャシーの性能も良くなった」とかしばしば宣伝してますけど、ゼロクラウンから現行クラウンまでなんらかのドラスティックな変化はあったか?といえば、クルマのイメージが大きく変わるような進化はないですし、2世代前(ゼロクラウン)も大きな変化があったと言われますが、バブル期のクラウンから一体どれだけの上積みがあるのか?疑問です。もちろん排ガスなど環境面は格段に良くなっているのはわかるんですけど、そういう類いの改良は、随時仕様を変更してしまえばいいと思います。結局は値上げの為のFMCじゃないの!?

  このアリオン/プレミオも同じで、販売てこ入れの為にFMCを企画して、経営統合目的で1.5Lエンジンのみの設定なんかになってしまったら、それはもうもうガッカリですよ・・・。10年も20年も「Cセグ・セダン・エンジン3グレード・レザーシートオプション」などの骨子を守ったまま存在し続けるモデルがあってもいいんじゃないか?と思うんですよ・・・。

  トヨタのCセグと言えば、4つの系列販売店全てで取り扱っているプリウスがあるわけで、4代目になっても相変わらずに大人気なプリウスに対して、先代プリウスが発売される前から変わらずに細々と販売が続くのがこのアリオンとプレミオです。今ではすっかりハイソカーな佇まいになったプリウスのおかげで、ますますユーザーが離れてしまう存在になっているようです。このままモデル廃止はちょっと寂しいですよね〜。

  そんな心配も無用なようで、近日中にも大規模マイナーチェンジが断行される!!!という予想外の展開になるようで、そんな情報がリークされています。最近のトヨタの弾けっぷりはなかなかですね。ビジネスユースのプロボックスがスタイリッシュになったりするくらいですから、今回も「何かが起こる感じ」がハンパないです。

  販売に大きな影響が出にくいモデルだけに、手堅いカローラのMC(あのグリルデザインは物議を醸すけど)よりも、ガラッと変わって開発者の個性が出たものになるんじゃないかと、ヘンな期待感を持ってたりします。トヨタ内部の仕事の振り分けを考えても、アリオン/プレミオの担当は決して花形ではないと思うので、ここで大きく結果をだすぞ!という覚悟が担当者にはあるんじゃないかと・・・。カローラやヴィッツよりも上級車種だけに、デザインを弄る「面積」が大きいですし、当然に振り幅が大きい何かが起こせるんじゃなの!?

  実はそれだけじゃなくて、実家の母が現在乗っているクルマがプレミオなんですよ。運転する度に「ここをこうすれば・・・」みたいなイメージが次々と浮かんでくるクルマなんです。いつも乗っているマツダ車よりも伸び代がありそう・・・。トヨタはこのクルマでコンプリートモデルを作ったら面白いんじゃないですか!? 

  車幅が5ナンバーサイズに抑えられているので、アクセラやインプレッサのセダンよりもスリムなボデーで、リアのデザインなどもなかなか風格があります。ちょっと淡白なフロントが残念ですが、フロント・サイド・リアにエアロが付けば、だいぶ引き締まった印象になると思うのですが、トヨタから純正エアロは今のところ用意されていません。

  一部で報道されている今回のMCの内容ですが、外板パネルをアリオンとプレミオで共通化して、フロントのグリルなどのデザインで差別化していくものになるようです。ということならば、両車で使えるエアロが出てきてもよさそうだな〜。

  さらにトヨタが得意としているコンソールとインパネが一体化した、近未来的コクピットデザインへと変貌を遂げるらしいです。やっぱりそうですよね!!!スポーティさとかはあまり求めないで、コンソールにそびえ立つ古臭いシフトレバーも撤去してしまっていいんじゃないかと、プレミオタイプのクルマにはもはや不要だと思ってましたよ!!(無くなるかは不明) とりあえずクルマのキャラと考えると、今回のMCの方向性はなんかいい感じのような気がするんですが・・・どうなることやら。

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posted by のっち at 00:51| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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