2013年05月14日

カローラをカッコ良くしてもレクサスの売上は落ちないと思いますが・・・

  トヨタの伝統ある車種「カローラ」が完全に「放置」されている。完全に「過去のクルマ」となっているようで、トヨタもまるで腫れ物に触るように、「プロモーション」もほとんどしていない。日本人の多くが愛着を感じている「カローラ」というクルマは本来なら長年の熟成を経て、Cセグメントの最高峰に位置するクルマになるべきだった。このクルマの現状を見ると、トヨタの「コストダウン主義」はどうしても否定できない事実なのかと思ってしまう。

  トヨタがカローラを現在の地位へ追いやった一番の理由は、「ハイブリッド車の展開」や「レクサスの展開」などいろいろな事情があるようだ。最終的にはカローラに対して「特別な愛情を示さなかった」ことでトヨタは自らの「ポリシー」の軽薄さを晒すことになった。トヨタほど自社のクルマに敬意を持てない自動車会社があるのか? 日産や三菱も同じ臭いがするが・・・。

  それほど明確な「戦略」の意図は無かったかもしれないが、トヨタブランドの上に「レクサス」が出来た結果、カローラがトヨタのラインナップで受け持つポジションは、低価格でリーズナブルなクルマという意味合いが強くなった。日本にレクサスを根付かせるためにトヨタは多くの施策をしたが、「トヨタブランド」のクオリティカーの魅力を不必要に高める努力をしない(レクサスへ客を仕向ける)という、「後ろ向き」な方針はクラウンやマークXの人気低下を確実に招いた。

さらにカローラに関しては、トヨタブランドの入門車として、さらなる「魅力の低減」が図られた。突然にはしごを外された若い顧客は、とりあえず「bB」などの低価格の新型車へと飛び付いた。「bB」や「カローラルミオン」のヒットは一時的にトヨタの売上に貢献こそしたが、トヨタ車のイメージはスズキが新興国で作るクルマと大差ないものへと変えてしまった。この時期を境にトヨタ車を離れて輸入車へと移った顧客はかなり多いと思われる。同時期に躍進してきたのが「アウディ」だ。日本人の「移りげな」軽いクルマ文化に迎合してしまった、というより「トヨタ」そのものが「軽い」と見限られてしまったようだ。

  そしてトヨタにとって痛手だったのは、bBに乗り始めた若い世代が、セダンに対して距離を持つようになり、クルマのクオリティなど無関心なっていったことで、トヨタブランドの高級車が軒並み販売不振に陥ったことだ。トヨタ車の顧客の多くはクルマの品質には「無関心」で、中国製の低コストの2.4Lエンジンを「ヴィッツ」のプラットホームに積んで、デカいボディを乗せたミニバン(アルファード・ヴェルファイア)が300万円以上で飛ぶように売れた。ミニバンというパッケージの「合理性」を否定するつもりはないが、輸入車が日本に運んでくる「楽しいドライビング」という文化に、日本車は対抗できないというイメージが蔓延し、結果的にトヨタの「虎の子」のレクサスにも激しい逆風が吹いている。

  2000年から3ボックスセダンのベースモデルとなるカローラをまともに売ってこなかったので、レクサスの高級セダンへ販売がつながっていかない。bBは確かによく売れたが、「あんなクルマには絶対に乗りたくない」という人もそれ以上にたくさん生まれるちょっと特殊なクルマであったし、2000年頃から社会に出た若者達にはマトモなカローラが供給されず、一般に言われる「クルマ離れ」の原因になったと思う。北米でトヨタやホンダが熱く支持されているのは、北米版の「カローラ」や「シビック」がカッコいいクルマとして、若者の憧れになっているからだ。日本仕様のカローラに果たして若者の憧れを集めようという努力の痕があるのか? 

↓日産もいい加減にCセグ出しましょう・・・



posted by のっち at 03:22| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月22日

アルテッツァとMR-S 「トヨタから消えたラインナップ」

トヨタ86が去年発売されました。「若者のクルマ離れを抑えるため、採算を度外視して新型車を作る」という号令のもと完成したのがこの「86/BRZ」ですが、300万円に抑えたことを評価すべきなのか、RX-8とほぼ同じという価格設定は高いのかはちょっと判断が付かないです。最近の若者はクルマに興味がないと言われていますが、昔と違ってローンも組めないし(都民銀行だってフリーターには冷たいですよ)、ディーラーローンはサラ金並みの金利だし、そんなんじゃほしくても買えるわけないよなという気がします。しかもクルマの価格だって今よりも給料が高かった10年前なら、200万円そこそこで「アルテッツァ」や「MR-S」や「カローラランクスZエアロ」といった魅力あるクルマが新車で買えたわけです。

  トヨタもその辺のマーケティングにおいては世界最高レベルのメーカーなので、近々150万円台の新たなスポーツカーを投入してくるという噂もあります。しかしトヨタが「スイフトスポーツ」のようなクルマを作ったところで、スイスポが売れなくなるだけで、クルマ業界全体にどれくらい影響があるかはわかりません。期待して待つ側からすればむしろがっかりするくらいです。それならば200万円台前半の価格帯のオーリスにスポーツクーペの設定をするとか、同じ価格帯にアルテッツァの後継車のような4ドアセダンを設定するとかした方が、若者にとっては魅力的な選択になり、はるかにインパクトは大きいと思います。

  2ドアで車高もかなり低い「86」がクルマとしてどれだけの実用性を持っているのかと考えると、かなり疑問が湧いてきます。トヨタとしては滅多につくれない新設計車なので、あれこれ工夫をこらしてきているとはおもいますが、その真意はいまいち解りずらかったりします。間違っても「ドリフト」という用途は「本気」で想定してはいないとは思いますが・・・。しかしあれこれ考えてみると、2+2シーターに設定されてはいるものの、以前ホンダが発売していたインテグラと同じような用途、つまり2シーターのマツダ「ロードスター」と同じ「走りを楽しむ」以外のことはあまり想定されていないクルマなのではないでしょうか。こういうクルマを将来的に結婚を控えた若者が安易に選ぶのか?という気がします。そういう意味では以前発売されていたアルテッツァのような4ドアセダンとは根本的に違うクルマですし、若者にとって現実的な選択肢になりうるのはどちらかは明白だと思います。

  またさらに、今年中には86のオープンモデルが発売されるようです。4座のオープンというラインナップが国産車に加わることはとても素晴らしいことだと思います。価格は300万円台後半くらいになってしまうのがちょっと残念ではありますが、それでも十分に作る価値のあるクルマだと思います。ただこれも若者にとっては2LのNAエンジンを搭載したモデルが300万円後半はやや高すぎる気がします。ちょっと前までMR-Sが200万円そこそこで販売されていたのことを考えると、これもなかなか手を出しずらいクルマです。来年には軽オープンのコペンが復活し、ホンダもビートを復活させるそうですが、この2台も200万円台後半の価格に落ち着きそうな感じです。いずれにしても、クルマをいろいろ経験した人にしか解らないような価格設定の気がします。

  もし若者に普通のクルマじゃなくてオープンを買わせるなら「カローラアクシオ・コンバーチブル」(1.5LのNA)を200万円で出すというのはどうでしょうか?若い世代はカローラというクルマに強い偏見はないでしょうし、「カローラアクシオ」自体もオープンにしたらかなりカッコ良くなりそうな気がします。どちらにせよ若者にクルマを買わせるには、年寄が見向きもしないけど、若者の需要に応えるようなクルマを作る必要があると思います。200万円しない程度でいろいろな派生車が作れそうな「カローラ」をうまく活用することこそ、「bB」や「カローラルミオン」で成功したトヨタの進めるべき「ミッション」のような気がします。

↓欧州の低価格車は安いなりに生き生きしていてとてもいいです。セアト「トレド」やオペル「アダム」みたいなクルマを120万円くらいでトヨタに作ってほしいです。

posted by のっち at 18:42| Comment(0) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月19日

カローラランクスは名車です。

  車重が1000kgくらいで、200馬力くらい出て200万円くらいで買えるハッチバックが発売されたら、ものすごい話題になって大人気になりそうです。実はトヨタには2006年までこの条件に当てはまるクルマがありました。それが先代オーリスの前のモデルになる、トヨタカローラの「カローラランクス」とネッツの「アレックス」です。この2台には「Zエアロ」と呼ばれる、190馬力を出す1.8LのNAエンジンが積まれたグレードがありました(カローラフィールダにもありました)。

 ただFF車なので、高速道路で全開アクセルオンするとホイールスピンが発生するなど、やや問題があります。MTで2速3速で回転数を上げるとものスゴい加速で、0-100km/hは6秒台!BMWやアウディなどのほとんどのクルマに勝てます(アウディR8以外ならまず負けない)。トヨタには他にもブレイドという3.5Lエンジンをハッチバックに積んでしまった幻の珍車がありましたが、ブームがやってくる前に撤収してしまいました・・・。

  このカローラランクスとブレイドをトヨタがさっさと引っ込めた理由は販売不振なんかではなく、異常にコストがかかっているその設計に理由があったはずです。トヨタはこのカローラランクスを欧州向けハッチバックとして気合いを入れて作りました。欧州でも概ね好評で、トヨタのシェア拡大に大きく貢献したクルマでした。この成功に調子づいたトヨタが勢い余って作ってしまったのがブレイドなんですが、どちらも乗り心地がとても良いです。ブレイドなどはエンジンやインテリアの質感から乗り味はまるでクラウンのようです。いま話題のマツダのアテンザなんかより全然乗り心地がいいです。けどロールするので、アンダー傾向だしクルマ酔いしやすくはなります。

  このカローラランクス/アレックスのZエアロは中古で2006年モデルが70万円程度で手に入ります。さらにはTRDによるチューンモデルも存在します(こちらも100万以下で買えます)。トヨタのエンジン(厳密にはヤマハ製)なので、20万キロくらいは余裕で走ると思うので、中古車としてのリスクも少ないです。「なんでこのクルマなの?」って訊かれたら、「乗ってみたらわかるよ!」って言える中身の詰まったクルマです(現行車種にはこういうクルマはありません。高級車でもスカスカのものはありますが・・・)。「なんかすごいエンジンだね」と言われたら、「そりゃロータス用のエンジンだから・・・』と涼しげに教えてあげましょう。
posted by のっち at 11:31| Comment(6) | トヨタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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