2013年05月15日

BMW3シリーズを批判したら・・・

  自動車メーカーがひた隠しにして、プロモーション用のカタログには絶対に載せない「情報」の1つが使っている「プラットフォーム」だ。例えば300万円以上する「アルファード」が100万円の「ヴィッツ」と同じプラットフォームを使っているなんてトヨタはひた隠しにしようとするが、もはや周知の事実となっている。トヨタだけに限らず、他もメーカーでも同様のことは起こっていて、昨年に日産が投入した「シルフィ」は1.8L(NA)の1グレードの設定で200万円を軽く超える設定になっている。車体もスカイラインやティアナに比肩するほど立派だが、プラットフォームは「マーチ」と同じものが使われている。「アルファード」や「シルフィ」を購入予定の人にはあまり良くない情報だったかもしれない。

  これは極端な例などではなく、現実に500万円する「BMW3シリーズ」でも行われていることだ。BMW3は現行のF30も先代のE90もどちらもBMW1シリーズと同じプラットフォームを使っている。せっかく500万円出して買ったクルマが、近所のオバちゃんが乗り回しているBMW1と「60%以上」同じクルマだったら、自分ならがっかりしてしまう。他のブログでこのことについて書いたら、案の定というか厳しいご意見を頂戴した。

  ちょっと話が違うのかもしれないが、例えば「携帯ゲーム」の課金システムで月に何十万円ものお金を費やす人を「理解できない」と批判をブログで展開しても、おそらく誰も文句を言ってこないと思う。それならなぜ?BMW3シリーズに500万円費やす人を「理解できない」と批判すると文句が殺到するのか? 自分にはほぼ同じレベルの話に思えるのだが・・・。さらに「ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4ロードスター」に5000万円近くを掛ける人を「理解できない」とブログで批判しても、誰も文句を言ってこないと思われる。ただ私自身はこのクルマに5000万円の価値を見出す人は十分理解できるが・・・。

  BMW3シリーズを腐す必要があるのか?といわれれば、はっきり言って「ある」と思う。日本人がこのまま無抵抗に「下級プラットフォーム」や「直4ターボ」を受け入れ続けたら、いよいよBMWは「ミニ」のプラットフォームで駆動方式もFFになった「BMW」を作ってくるだろう。エンジンも当然ながら「直3ターボ」に換わり、それでも「BMW3シリーズ」だと言い張って来るのだ。見た目が3シリーズなら買ってしまう人も出てくるのではないか? 利益率10%でも飽き足らないBMW社はこれまでも「右ハンドル」仕様にどんなコストダウンを図ってくるのだろうか(左ハンドルを平行輸入すれば良いのかもしれないが・・・)。もはやオーストラリアや英国などの主要な右ハンドル市場では、ドイツ車の人気は限定的なものになっている(BMの関連会社が南アフリカで仕込んだクルマを法外な価格で買うことには抵抗があるのは当然だ)。

  プラットフォームの「素性」にこだわるなら、トヨタ以外の日本車の「フラッグシップ」を買えばハズレはないはずだ。その点に置いては日本メーカーはドイツメーカーよりも断然に信頼できる。BMWだけでなく、メルセデスCLSだって1000万円の価格を付けていながら、Eクラスのプラットフォームを使っている。AクラスやCLAクラスに至っては三菱「ギャランフォルティス」のプラットフォームを流用しているのだ(ただ三菱のプラットフォームはなかなかの出来ですが・・・)。

↓BMW3シリーズはやはり高齢者のダウンサイジング用のクルマがちょうどいいと思います。

posted by のっち at 01:44| Comment(2) | BMW | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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