2014年10月14日

ダイハツ・コペンはもっと使い方を示す必要が・・・

  軽自動車が売れています!消費税が8%になった辺りから軽自動車の新車販売がまた一段と勢いを増してきました。ミニバンやプチバンがトップ10からことごとく駆逐され、かつての常連だったマーチやヴィッツも今や見る影もなくなりました。登録車でトップ10に食い込んでいるのは、アクア・プリウス・フィット・ヴォクシィの4台。う〜んなるほど・・・残るべくして残った4台ですね。あまり共感してもらえないかもしれないですけど、この4台は全てかっこいいですよ!老若男女を問わず・・・誰が乗っても「変な人」にはまず見えません。レクサスとかアクセラとかドヤ顔で乗ってる人を見るとちょっと痛々しいですけど、この4台はとても”健康的”じゃないですか?

  「普通に乗れる」クルマを作るというのは、意外と奥が深いようで、高級過ぎても安っぽ過ぎてもダメですし、ボディの目立つ部分が「ヘン」に目立ってもダメ、そして個性が無さ過ぎてもダメ・・・。そうなるとダイハツが新しく発売した2代目コペンみたいなクルマはどうしたらいいのでしょうか? 軽自動車という最小限のスペックに、最大限に尖ったリトラクタブルハードトップが付き、平板であまりにも無難すぎる側面デザインからは想像できないような、過激なフロントデザインと目立つリアコンビライト。ここまで取っ散らかったモデルは無事に日本の風景に溶け込めるのか? ダイハツの理性を信頼していないわけではないですが、せっかくの個性的なモデルですから息の長いラインナップとして定着して欲しい!という期待といくらかの不安があります。

  現行の日本車”珍”デザインと言えば、日産ジュークとマツダビアンテの”2大スター”が断トツの存在感を放っていますが、ここに新型コペンを入れれば、「三大・日本車珍デザイン」として殿堂入りしそうです。ジュークもビアンテもどちらも”わざと”デザイナーが注目を惹くような意匠を取り入れているのが特徴で、これまで発信力が弱いとされていた日本車デザインの殻を破ろうとする意図すら感じます。ジュークに関しては小型SUVという前衛的なパッケージのクルマにいち早く乗ろうとするアート感覚溢れる人々の感性を揺さぶる効果があったようで、欧州で異例の大ヒットを遂げ、その震源地となったフランスでは地元メーカーのクルマ造りに大きな影響を与えました。そしてその個性的なデザインまでもが、次なる形を模索するクライスラージープ・チェロキーによってフォローされました。

  オリジナルSUVのウィリスの系譜に連なる超名門にパクられた?のですから、その先見性を含めデザインは大成功といってもいいでしょう。日本車としては、伝統のシボレー・コルベットに見事にパクられたマツダRX7FD3S以来の快挙ですね。VWやボルボ、オペル、ルノーあたりの雑多なブランドにパクられるのはもはや日常茶飯事ですが、フェラーリ、ランボルギーニ、アストンマーティン、ベントレーといった超一流クラスのブランドにパクられるような、意欲的なデザインをどんどん作ってほしいものです。新型フォード・マスタングも何やらマツダ・アテンザ的な趣を感じます!ビアンテのデザインはさすがに強烈すぎてフォロワーはまだまだ登場してはいないですが・・・。

  濃いデザインを濃い感性の人にぶつけて行くという高度なマーケティングを駆使してジュークは成功しました。あのデザインゆえに見えてくるライフスタイルは日本においては、都市型なのか田園風景のものなのかすら定かではないのですが、どちらの住民にとっても割とすんなり入っていける懐の広さがあるように思います。ドイツ車ばかりの都市部でも軽自動車ばかりの田舎でもそれぞれに「吐き気がするくらい退屈」なクルマに囲まれているという意識があるはずです。都市(東京西部=自宅)で3シリーズ乗っても、田舎(東京西端部=実家)でワゴンR乗っても、もはや車両価格に見合う楽しさなんて全く感じられない!という空気が蔓延しています。どちらに住むにしてもジュークの方が楽しいんじゃないか?という気が・・・(じゃあジューク買えよ!)。

 さてコペンですが、初代モデルは奥多摩の民家の軒先にちょこんと止まっていたり、世田谷の狭い路地裏の駐車スペースに置かれていたりと、なかなか愛されています。ホンダビートやスズキカプチーノといった仲間もしばしば見かけます(マツダAZは・・・)。そろそろ耐用年数が限界を迎えるこれらのクルマのオーナーは、果たしてコペンに乗り換えてくれるでしょうか?来年にはホンダもS660を市販化するようですが、どうやらミッドシップレイアウトが災いして、ハードトップの格納スペースが確保できず、ソフトトップ仕様になるようです。東京では青空駐車場で見かけることが多いので、S660は意外と苦戦を余儀なくされそうです。

  コペンの販売ペースが早くも鈍化しているというニュースがありました。バブルの頃から乗ってきたベテランには何の不安もないでしょうが、初心者にとっては「2シーター&オープン」という非常にハードルの高い設計で何かと不安要素が多いと思います。多少価格が高くても使い勝手の点では潰しが効きそうなトヨタ86の方がずっと手を出しやすいでしょう。軽自動車ですから高速道路の利用も安全面を考えると控えた方がいいので、1台目ユーザーにとっては利用の割り切りというか線引きが難しいですね。ダイハツもBMWi3も販売戦略を真似て、長距離高速利用時にはリーズナブルな価格でアルティス(カムリHVのOEM)を貸しますみたいなサービスが付けてでも需要を掘っていく必要がありそうです。


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posted by のっち at 08:02| Comment(0) | ダイハツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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